この決まりは、2016年に女子サッカーの人気選手メガン・ラピーノさんが国歌演奏時に片膝をついたことを受けて導入された。
ラピーノ選手は、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)選手だったコリン・キャパニックさんが、人種差別への抗議を表明するために国歌演奏の際に片膝をついたことに連帯を示した。
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USSFは禁止の決まりを「間違い」だったとした。
抗議の一形態と認める
人種差別をめぐっては、米国人男性ジョージ・フロイドさんが警察に拘束される際に死亡した事件をきっかけに、世界的な抗議行動が続いている。
USSFは声明で、片膝をつく動作について、「警察の暴力とアメリカの黒人と有色人に対する組織的な抑圧」への抗議の一形態だと述べた。
この声明は11日に、ツイッターで公表。「米サッカー理事会は昨日、国歌演奏時に選手に起立を求めた規則604-1の撤廃を票決した。黒人の命は大切だ。私たちはもっと多くのことをできるし、していく」という説明を添えた。
声明では、片膝をつく動作の禁止について、「間違いであり、『Black Lives Matter』の重要なメッセージから気をそらすものだった」とした。
「Black Lives Matter」は、2013年から2014年にかけて、アメリカの黒人に対する差別や暴力に抗議する運動の合言葉となり、2014年8月に南部ミズーリ州ファーガソンで18歳の黒人男性が白人警官に射殺されたのを機に、全国的な抗議運動と共に広がった。「白人と同じように黒人の命にも意味がある」という意味が込められている。
フロイドさんの死亡事件以来、片膝をつく動作は多くの抗議行動で見られている。
6日には、NFLが片膝をつくことの禁止を撤回した。
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